映画【シャイニング】におけるジャック・ニコルソンのすっぴん凶暴性

2017年2月5日日曜日

映画 日々の手帖

名画「シャイニング」を、真夜中に観た。

とても面白かった。心理的にちょっとずつ近寄られて、「怖い」っていう感覚の根っこを押さえつけられた感じです。

奥さん役の女優、子役ともども、とてもよい演技で、ジャック・ニコルソンだけが怪演してたというありがちな構成じゃないので、面白かった。

監督はジャックの心根にある凶暴性を引っ張り出すのがうまいな。

映画の役にはまりこんで完成する凶暴性とは違う。

すっぴんだよ、あの凶暴性は。すっぴんで凶暴。

ビートたけし氏の「血と骨」に見る狂気凶器のオンパレードが突きつける凶暴性とも違う。

下手するとジャックのドキュメンタリーかとも思えてしまう。

どこかに紳士的な匂いが漂いつつも、それが鼻についてあのホテルを支配している。

その広すぎるホテルが狂いだす精神の組曲となり、雪が逃げ場を閉ざす。

おすすめの映画です。

ところで監督のスタンリー・キューブリックって名前、かっこよすぎるよね。